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読書百遍

これまでの「読んだ本の内容を覚えていない」という、悲しい読書からの脱却を目指し、「熟読」「再読」「アウトプット」の読書を目指しています。 

やくみつる「雑学の威力」 日常を好奇心で埋め尽くす

「雑学の威力」(小学館新書)やくみつる

 

雑学の威力 (小学館新書)

雑学の威力 (小学館新書)

 

 

「教養とは雑学のことではない」なんてことを、よく耳にします。

「雑学は役に立たない」、

そんなイメージもありますが本当のところはどうなのか?

 

著者のやくみつる氏は、本業の漫画家だけでなく、

最近ではクイズ番組での活躍が目覚ましい

「平成の雑学王」。

そんな、やく氏が語る「雑学の威力」とは?

やく流、雑学の身につけ方、その生かし方を伝授してくれます。

 

私が気になったポイント3つです。

 

  1. 好奇心こそが楽しい人生を送るための源泉である。

 

  • 視界に入ってくるものすべてに興味を持つ。
  • 身近な昆虫や植物や看板などに興味を持つことで、散歩でも「雑学的知識」を得られる。 

 

  1. 「雑学的知識」を身につけることによって、コミュニケーション力、会話力がアップする。

 

  • 「地理的雑学ネタ」、相手の出身地を話題にしてコミュニケーションを図る。
  • 得意なジャンルを増やすことによって、相手がどんな人であっても共通話題を見つけることができる。

 

  1. やくみつる氏のマニアックな世界。
  • 街中でオブジェや看板になった動物や「カラーコーン」の写真を撮影する。
  • 「土を飼う」。

 

やく氏が言う「雑学の威力」最が最も発揮されるのは、

1つ目の「好奇心が高まり、色々なものに興味がわいてくる」ことでは

ないでしょうか。

普段何気なく目にしているものでも、

少し立ち止まって調べてみることによって、

新しい発見が得られるかもしれません。

 

本書に「散歩に出かけるときに、ポケットサイズの図鑑を携行するといい」

とあります。

私も散歩やジョギングをしている途中、

きれいな草花を見つけると写真を撮るようにしているのですが、

そうすると草花の名前を知りたくなります。

そこで偶然にも、

つい最近ポケットサイズの図鑑を購入したところだったのです。

 

植物の名前を知ることは楽しく、

今まで気にも留めなかった新しい世界が広がっていくようで、

新鮮な気持ちを味わっています。

 

2つ目の、「コミュニケーション力、会話力がアップする」ことも、

雑学によって得られる恩恵です。

私も初対面の人との会話には苦労しますが、

その糸口としての雑学、特に出身地ネタがあれば、

その後の会話がスムーズに進みます。

深い知識でなくとも、普段からアンテナを張っておくことで

コミュニケーション力、会話力はアップしそうです。

 

そして、3つ目の、やく氏のマニアックぶりです。

街中でオブジェや看板になった動物や

「カラーコーン」の写真を撮影する、

そして、「土を飼う」。

 

これがわからない!

 

一見雑学とは関係ないような気もしますが。

そういえば、やく氏は著名人のたばこの吸い殻や

芸能人の使用済みストロー収集などの

珍品コレクターとしても知られています。

 

もしかすると雑学が持つ、

「雑学は役に立たない」や、

「若干のうさん臭さ」というイメージ形成に、

やく氏が大きく貢献しているのでは、とさえ疑ってしまいます。

 

しかし、やく氏のいう「雑学を身につける」ことは、

単に「物知り」になることを目指すのではなく、

「他の人と違うところに目を付ける」、

「他の人が知らないことを知る」ことにポイントがありそうです。

それによって、豊かな発想、オリジナルな視点を持つことにつながるのでしょう。

 

また、やく氏は情報番組のコメンテーターもされているので、

そこではやく氏ならではの、「ひとひねり」を加えたコメントが求められます。

そのテクニックも披露されていますが、

やはり豊富な「雑学的知識」とともに、

「マニアック」なところが土台になっていることは言うまでもないでしょう。

 

こうして本書を読み終えての私の感想は、

「雑学は役に立つ!」

やはり人生を楽しく生きるためには、好奇心が欠かせません。

あらゆることに興味を持って調べてみることは、

好奇心が満たされるだけでなく、

さらなる好奇心を呼び起こします。

 

専門家や研究者ではないのであれば、教養か学問かと難しく考えないで、

日々の生活の中で疑問を持ち、

探求していくことで充実した毎日を送れるでしょう。

 

そして、その中で特に気になったことや、

あえてマイナーなものに注目してみることで、

自分だけの世界を持つことができそうです。

 

現代においては何かと効率が優先され、

無駄を省くことがよしとされがちですが、

時には無駄と思えることに熱中したり、

道草や遠回りをすることによって、

得られるものも多いのではないでしょうか。

 

 

これは余談ですが、今から30年近く前、野球少年だった私は、

わずかなお小遣いの中から「週刊ベースボール」を購読していました。

その頃からすでに、やくみつる先生の4コマ漫画が連載されており、

毎週楽しみにしていました。

 

そして、先生の漫画を真似て、プロ野球選手の似顔絵を描いていたのです。

またその頃、パンチョ伊東さんが司会をしていた、

パリーグを応援するテレビ番組があり(当時パリーグは非常にマイナーでした)、

その似顔絵コーナーに応募してみました。

 

すると、なんと!

 

近鉄バッファローズ賞」を獲得、

テレビ画面に私の書いた、当時の監督、岡本監督の似顔絵が映し出されたのです。

そしてしばらくして、景品のバッファローズ人形が送られてきました。

 

ありがとうございました。やくみつる先生!

そして、ごめんなさい、完全なパクリでした。

 

私は近鉄バッファローズのファンでもなんでもなく、

単に岡本監督が一番書きやすかったからという理由で応募したのです。

バッファローズ人形を手にしても、うれしさが湧いてこず、

複雑な気持だったことをかすかに覚えています。

 

ところで、その頃私が好きだったのは「週刊ベースボール」を読んで、

プロ野球選手の背番号や出身地、母校などを暗記する事でした。

しかも、好きでもないパリーグの2軍選手までも暗記していました。

 

今から思えば、なんと役に立たないことを覚えていたのでしょうか。

そんなことを覚えるよりも、少しでも野球の技術的な知識を蓄えていれば、

もっと野球が上達していたかもしれないと、今更ながら後悔しています。

 

しかし子供の頃のこととはいえ、そんな無駄なことをしていたとは。

私はもしかすると雑学人間、マニアックな人間になる

資質を秘めていたのではないか?

 

いや、今からでも遅くはありません。

「雑学の道も一歩から」

今日から歩き始めたいと思います。

 

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