読書百遍

これまでの「読んだ本の内容を覚えていない」という、悲しい読書からの脱却を目指し、「熟読」「再読」「アウトプット」の読書を目指しています。 

齋藤孝「だれでも書ける最高の読書感想文」 自分の言葉で感想を書く

「だれでも書ける最高の読書感想文」(角川文庫)齋藤孝

本を読んで、それについて文章にしたい。そこで、まず思い浮かぶのは小学生の頃の読書感想文です。私は子供の頃から比較的本が好きで、よく読む方でしたが、読書感想文となると苦手でした。よく「あらすじだけ書いてもいけません」と言われたことを覚えていますが、それでは何を書いたらいいのかさっぱりわからず、途方に暮れていました。それは大人になった今でも変わりませんが、わかりやすそうな指南書を見つけたので読んでみました。

 

だれでも書ける最高の読書感想文 (角川文庫)

だれでも書ける最高の読書感想文 (角川文庫)

 

 

 これは、おそらく学校で宿題を出される若い人向けに書かれた本で、読書感想文に頭を悩ませている人や、そもそも読書が嫌い、文章をかくのが苦手という人でも読書感想文が書けるように、やさしく丁寧にレクチャーしてくれます。

「最高の読書感想文が書けるようになる」ことを目指して書かれていますので、だれでも書ける読書感想文のコツはもちろんのこと、文章作法や表現のツボ、さらにはキラリと光る自分らしさの出し方も教えてもらえます。さらには、失敗しない本選び方や、そしておすすめ本もたくさん紹介されているのがうれしいところです。

 

私は学生ではないので、読書感想文の宿題が出されるわけではないのですが、読書と、そのアウトプットの必要性は痛感しています。せっかく読んだ本も読みっぱなしではすぐに忘れてしまいますので、アウトプットしなければいけない。しかしそこでは、それを人に伝える能力、文章力が必要になってきます。

 

感想文を書くことは、自分の思いを言葉にして人に伝える「思考のトレーニング」です。(P26)

 

読書後の定着のためだけでなく、自分の考えを人に伝える力やコミュニケーション能力の向上のためにも、読書感想文を書くことは非常にためになりそうです。また、どのように感想文を書こうと考えながら読むことによって、本の読み方にも幅が広がり、豊かな質の高い読書につながります。

 

私か気になったポイントです。

  •  感想文というのは、日記と違って人に読まれることが大前提である。(P32)
  • 「自分だったら、こういう場合にどうするだろう?」と自分に引き寄せて読んでみる。(P38)
  • その本を読もうとした動機を書く。(P56)
  • 「グッとくるいい言葉」をさがす。(P61)
  • 書きたいことは三つにしぼる。(P66)
  • 「書きたいことメモ」をつくる。(P76)
  • いちばん大事なことから書く。(P80)
  • 「なぜ」から始める。(P83)
  • 読む前と読んだ後で「自分の心がどう動いたか」にポイントを置く。(P88)
  • 「フツウじゃない」点を掘り下げる。(P99)
  • 視点を変える。(P105)
  • 鳥肌が立つ、鼻息が荒いなど「からだ言葉」を使う。(P151)
  • 「もしも〇〇だったら」で視野を広げる。

 

新書やビジネス書だと大事なところがつかみやすいですが、小説となると感想を書くことは難しいと感じていました。しかしこの本は、まさに読書感想文の教科書で、私でも 書けそうな気持ちになってきました。子供の頃は宿題に出されて、いやいや書かされていましたが、今は自ら進んで書きたいと思うようになりました。上手に書こうとしすぎると長続きしないと思いますが、まずはこの本を参考にして、自分なりの読書感想文が書けるように挑戦してみます。

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